【シリコーン型取り】ねんどろいどヘッド複製【2日目】
ねんどろいどヘッド複製、2日目です。今回は裏側にシリコーンを充填します。
まず充填したシリコーンが硬化しているのを確認し、セッティングを丸ごと裏返します。そして、最下層に平らに敷いていたねんどを裏側からゆっくり剥がします。
この時点で、複製元の原型が一緒に剥がれちゃうと失敗になっちゃうので、慎重にねんどだけ剥がします。
よしよしいい感じ。
ねんどをきれいに剥がして、キャスト注入用の溝の接続などを整えました。我ながらよい感じです。
小型掃除機の遠心ファンの方も順調な仕上がりです。
ここで、シリコーンの離形剤を使います。これがないとシリコーン同士がくっついて剥がれなくなってしまいます。これもまた模型屋さんに置いてあった、メジャーそうなものを買ってきました。
シリコーン離形剤の見た目は、白濁した液体でした。分離気味のカルピスみたいです。
離形剤をたっぷり筆で塗ります。ちなみにレジンキャストを注入する穴と空気の抜け穴をつくるために割り箸を瞬間接着剤で設置しています。
これでようやく準備万端、表側と同様に、A液とB液を混ぜたシリコーンを充填します。
うすくシリコーンを盛った状態です。目立った気泡が抜けていることを確認します。
がっつり充填しました。今回、2型の表裏に充填し、合計シリコーン800g程度になりました。シリコーンの相場は1kg=3,000円なので、1,200円@1型になります。う~ん、消耗品としては厳しい値段だ。下手にケチると失敗しそうだし、難しいところです。
この後、再びシリコーンの硬化に8時間程度かかるので、原型の取り出しは次の日になります。
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【シリコーン型取り】ねんどろいどヘッド複製【1日目】
ずいぶん久しぶりの更新です。そうか、前の投稿は半年前になるのか。ちとびっくりだな。
自分は昔からそうなのですが、空想と無駄遣いが多くて、いろんなことやりたいな~と思っては資材を購入し、購入したところで満足しちゃって、部屋の片隅で腐らせてしまうってことを繰り返しています。
なんとか反省して消化したいと思っているんですけど…。
てことで、これもその一つの、前からやりたかったシリコーン型取りによる複製です。
複製作業は今回で2回目になります。とにかく数をこなして作業に慣れなければ(^_^;)
今回複製にチャレンジするのは、小型の掃除機から取り出してきた遠心ファン(写真左)とねんどろいどのヘッド(写真右)です。
まず、複製したいものに合わせて、枠と平らに敷き詰めたねんどを準備。
次に複製したいものをねんどに半分埋めて、同時にレジンキャストを注入する道と空気の抜け道をつくります。
この辺のやり方は、詳しく説明しているサイトさんがたくさんありますので、そちらを参照のこと。ここでは自分のやったことをレポートしているだけなので、やり方について詳しくは説明しません。
遠心ファンの方も同様に半分ねんどに埋めます。ちなみに周りの穴は、表裏の型を合わせるためのものです。
型取り用シリコーンは造形村の新スーパーEXシリコーンを使いました。正直どのシリコーンがいいのかわからなかったので、メジャーそうなものを選びました。
A液とB液を混ぜるのですが、混ぜると結構気泡が発生します。やっぱり真空脱泡器が欲しいな~。
複製したいものの表面に気泡がつかないように、最初にうすくシリコーンをかぶせるのがコツだそうです。
シリコーンをたっぷり充填して表側は完成。この後、硬化に8時間かかるので、裏側の作業は次の日になります。
【プラズマ発生中】空き缶でマイナスイオン送風機つくるよ【その5】
ちまたにあふれる激安なマイナスイオン送風機(ファンなし)の中身をつくります。
以下の特許を参考にしました。
【特許公開2003-54914】
ちなみにこの特許の発明者の吉松さんって共立電子の社長さんなんですね。やっぱ社長さんもこういう電子工作やってるんだなあ、と思いました。はい。
まず、空き缶の上下を缶切りで切り取ります。
はい、キレイに切り取れました。こんな感じでok。
次に安全ピンを曲げて、ストローで固定します。
縦向きに見ると、こんな感じ。
空き缶と針の位置関係がポイントですが、まあ厳密なことは申しません。適当に写真みたいな感じで配置すれば大丈夫です。多少位置が変わっても、問題なく動作します。これでデバイスは完成です。あとは、これを高電圧のDC電源につなげばok。
あら、簡単。5分くらいでできちゃいますヾ(*・ω・)ノ。
高圧電源は±5000Vで危険ですが、電流がほとんど流れない仕様にしておけば、割と安全です。とはいえ、予想外に電気が溜まっている場合もあるので、ほんとにやる場合は放電棒を常備しましょう。
原理としては、針の先端で発生したマイナスイオン(もしくはオゾン)が、空き缶の筒型プラス電極に引っ張られて加速され、そのままの勢いで周りの空気を巻き込みつつ、空き缶の逆側の穴から噴出する、といった感じです。
実際に動かしている様子です。
すごく微風ですが、空気の流れが生じています。また、動画ではわかりませんが、同時にほのかなオゾン臭がします。ぶっちゃけ、特に光ったりしなくて見た目が地味なので、動画向きじゃないのですが、勘弁してください。
散々インチキだとかむしろ危険だとかと言われてしまっているマイナスイオン送風機ですが、まあ深く考えずつくるだけなら楽しいですよ。
GUGEN2014に行ってきた
GUGEN2014というイベントに行ってきました。
他のイベントと違って、趣味でつくっているというよりは、実際に売り物にしてみたいという感じがあってよかったです。面白い人(というか自分に似た人)がたくさんいて、久しぶりに地が出せたというか、テンション上がってしまいました。
以下、気になったものをリストにしてみました。
普通によくできていて、普通に売れそうです。というか俺がほしいです。もっといろんなセンサや動きに対応してほしい。ヒンジとかあればロボットも作れそう。もし子供ができたら、絶対買い与えます。
自分が買うとすると、デザインがちょっと・・・と思ったんですが、発想が好きです。流行ればスタンダードになるかも・・・。
自分もロボットクリーナーとか自作したいなと思って、いろいろ構想を練っていたんですが、この発想はなかった。「なぜこれが今までなかったんだ!」と思いました。kickstarterとかで発表しても、皆バカにすると思いますが、これは売れると思いました。
【CNCフライス】テオヤンセンつくるよ~設計編~【その1】
今回から、CNCフライスでテオヤンセンを試作したレポートをします。
テオヤンセンというのは、どういうものかというと・・・。まあ説明するより、YouTubeで検索してもらった方が早いかな。
要するにこういうものです。
機構はシンプルながら、割と生物的な動きができます。
自分がCNCフライスを手に入れて、手始めに何か試作しようとしたとき、2次元的な工作のみで済むので、練習としてちょうどよかったのです。
設計方法なのですが、まずそれぞれの関節の間の距離を決めないといけません。これは作者のテオ・ヤンセンさん自身が「Eleven holy numbers」と呼んでいるものがあって、たとえば次のサイトで見れます。
これに従って関節の間の距離を決めてしまえば、後は適当に好きなように設計しちゃってokです。
(クイックで拡大)
これが実際に作成した図面です。適当とはいえ、実はこれはVer. 4くらいで何度も書き直しています。実際に作ってみないとわかんないことは結構あって、ある部品と部品が重なって動かないとかね。
CADはフリーのAR_CADを使っています。
CADとしてはマイナーかもしれませんが、割とわかりやすいインターフェイスが気に入っています。
歯車はCNCフライスの実力をみるために、追加してみました。とくになくてもテオヤンセンとしては動作します。歯車の設計にはこちらのツールを使いました。
超便利です。感謝<(_ _*)>。
設計の部分はあんまりCNCフライスに関係ないので、すっ飛ばしてしていきます。次回は、CAD図面をCNCフライスにわたすためのデータ変換をレポートする予定。
先取りして、実際に試作したものを動画でupしておきます。
【プラズマ発生中】注射器減圧ポンプでグロー放電【その4】
前回の記事で、これで一区切りすると言っていたのですが、減圧ポンプが意外と簡単に準備できてしまったので、真空中でのグロー放電の実験もついでにやることにしました。
以下が装置の概要です。
部材は全て東急ハンズでそろえました。全部で1,000~1,500円くらいです。
GND電極は試験管の底にアルミホイルをテープで止めているだけです。
試験管の口はこんな感じになっています。ゴム栓に穴をあけて、銅線と塩ビパイプをムリヤリ通しています。
注射器減圧ポンプは以下を参考にしました。
今回このポンプは初めて作って使ってみたのですが、こいつはかなり使えます。今後も重宝しそうです。
以下が実験中のセットアップです。まわりに金属があると、プラズマがそちらに引き寄せられるので、宙に浮かせています。
注射器減圧ポンプで試験管の空気を抜くと、長い距離のグロー放電が発生します。今回は約15cmくらいの放電距離になりました。
暗いところで見ると、かなりキレイです。
動画もupしておきます。
【プラズマ発生中】バリア放電(オゾナイザ)【その3】
本当のことを言いますと、近年流行しているプラズマジェットをつくりたかったんですが、どうにもさっぱり再現しないので、あきらめました(やっぱりヘリウムガスが必要なのかな・・・)。またそのうち知識が増えたら再挑戦しようと思います。
ちなみに実際につくっている人はいて、こんな感じで動くらしいです。
てことで、今回はいわゆるオゾン発生器だけをつくって、プラズマ発生実験は一度区切りをつけたいと思います。オゾン発生器は特に難しい条件はなく、かなり適当につくっても、あっさり動作します。
作製にはこの動画を参考にしました。
How To Make a Homemade Ozone Generator (Air Purifier) - YouTube
以下は自分が作ったものです。
構造としては、ガラス管の内側にアルミ箔、外側に針金を巻いています。アルミ箔側にグラウンド、針金側に前回紹介した電源を接続しています。これで誘電体バリア放電を発生させます。
部屋の明かりを消すと、青白いプラズマがよく見えます。大量にオゾンが発生するので、生臭いオゾンの匂いがはんぱないです。